
ACLU・NAACP等が結託、トランプ大統領令に集団提訴—郵便投票の「ローフェア」が始まった
トランプ大統領が署名した郵便投票改革の大統領令に対し、ACLU・NAACPなど複数の左派団体が即座に提訴しました。全米有権者リストの整備や不正防止措置を狙ったこの大統領令を、左派連合は「混乱と有権者排除のレシピだ」として法廷で葬り去ろうとしています。


トランプ大統領は2026年3月31日(火曜日)、郵便投票に関する包括的な大統領令に署名しました。 この命令は、国土安全保障省(DHS)と社会保障局(SSA)が連携して、各州の有権者資格を持つ米国市民のリストを作成・整備することを指示するものです。 さらに、米国郵政公社(USPS)は、そのリストに掲載されていない人物には郵便投票用紙を送付できなくなります。
また、バーコードを付けた専用封筒による投票追跡システムの導入も盛り込まれており、大統領は署名の際に「郵便投票の不正は悪名高い。状況は深刻だ」と述べました。 この大統領令はさらに、指示に従わない州に対して連邦資金を停止することも明記しています。 トランプ大統領は「選挙に非常に大きな助けになると思う」と語っています。

この大統領令が署名されてから2日後の木曜日、複数の左派団体が一斉に提訴しました。 訴訟を起こした団体には、アメリカ自由人権協会(ACLU)の全国組織およびマサチューセッツ州支部、全米黒人地位向上協会(NAACP)、ブレナン司法センター、女性有権者連盟(League of Women Voters)、アジア系米国人正義推進協会(AAJC)、さらにデルタ・シグマ・シータ・ソロリティが名を連ねています。
ACLUの投票権プロジェクト副ディレクター、デービン・ロスボロー氏は「これは混乱と、最終的には有権者の排除のレシピだ」と声高に主張しています。 ACLUはさらに、この大統領令が「不完全な連邦データに基づく市民権リストを作成しようとするものであり、合憲的な権限の分立に違反する」と批判しています。

左派団体による今回の法的攻撃は、決して突発的なものではありません。2025年3月にトランプ大統領が署名した第一弾の選挙関連大統領令(有権者登録に市民権証明書類を求めるもの)に対しても、ACLUらは同様の訴訟を起こしており、同年10月に連邦裁判所がその一部を恒久的に差し止めるという判決を下しています。
今回の訴訟は「League of Women Voters of Massachusetts v. Trump」として提起されました。 また、民主党寄りの判事がこれまでも選挙改革を妨害してきた実績があります。バイデン政権が任命したワシントン州の判事は、今年1月に郵便投票の締め切りを選挙日当日とする改革を差し止めています。 一方で、最高裁判所は今年初め、イリノイ州における郵便投票の期限延長法への法的異議申し立てを認めており、選挙改革を支持するトランプ政権にも一定の追い風となっています。

トランプ陣営は、この大統領令が正当な選挙安全保障策であると一貫して主張しています。全米での選挙不正は2020年の大統領選以来、深刻な懸念事項となっており、郵便投票制度の脆弱性は保守系専門家や研究者からも繰り返し指摘されてきました。 今回の大統領令は、その対策として、連邦政府が持つ市民権・帰化データや社会保障情報を活用し、正確な有権者リストを整備しようとするものです。
トランプ大統領は中間選挙を控えた2026年、この改革を選挙制度の根幹を守るための重要な柱と位置付けています。 保守派は「選挙の番人」である最高裁判所が、こうした正当な選挙改革を最終的に支持するとの期待を持ちながら、左派による「ローフェア」に立ち向かっています。
トランプ大統領が署名した郵便投票改革の大統領令は、選挙不正を防ぎ、有権者リストを正確に整備するという極めて正当な目的を持つものです。 しかし、ACLU・NAACPをはじめとする左派連合は、大統領令署名からわずか2日で提訴し、法廷を通じて改革を阻止しようとしています。 2025年の前例を見ても分かるように、民主党寄りの判事が改革を差し止めるケースもありましたが、最高裁は選挙改革への法的異議を認める姿勢も示しています。 2026年中間選挙を目前に控え、この法廷闘争の行方は、アメリカの選挙制度の将来を左右する重大な局面となりつつあります。






