
「彼は真実でないと知っている」マルコ・ルビオ米国務長官がゼレンスキー大統領の発言を公開否定
マルコ・ルビオ米国務長官は2026年3月27日、フランスで開かれた外相会議後の記者会見で、ウクライナのゼレンスキー大統領が米国の安全保障保証に関して「重大な嘘」をついたと強く非難しました。両国間の緊張は再び高まっています。


2026年3月27日、マルコ・ルビオ米国務長官は、フランスでの外相サミット閉幕後に記者団と面会しました。 記者から「米国がドンバスからの撤退を条件に安全保障保証を提示したか」と問われたルビオ長官は、即座に「それは嘘だ」と断言しました。
「彼がそう発言したのを見た。残念なことに彼はそう言ったが、自分が真実でないと知っているはずだ。それは彼が告げられたことではない」――ルビオ長官はこのように述べ、ゼレンスキー大統領の発言を真っ向から否定しました。 トランプ政権の国務長官として外交の最前線に立つルビオ長官が、これほど率直な言葉で同盟国の指導者を批判することは異例のことです。

ルビオ長官の説明によれば、米国がウクライナ側に伝えた安全保障保証の内容は明確です。 「安全保障保証は戦争が終結した後にのみ有効になる。戦争が続いている間に保証を与えれば、米国自身がその戦争に巻き込まれることになる」というものです。
ゼレンスキー大統領はロイター通信の取材に対し、「米国の安全保障保証はドンバス地方からの撤退が条件だ」と述べていました。 これに対しルビオ長官は、「それは領土放棄と結びつけたものではない。なぜ彼がそのような発言をするのか分からない。単純に真実ではない」と強調しました。

トランプ大統領が2025年1月にホワイトハウスに復帰して以来、米国とウクライナの関係は波乱に富んでいます。 特に約1年前、ホワイトハウスでのトランプ大統領・ルビオ長官・ゼレンスキー大統領の会談がテレビ中継される中で激しい口論となり、ゼレンスキー大統領がホワイトハウスから退去させられるという前代未聞の事態が起きました。
その後、両者は協力関係を模索していましたが、今回の「嘘」発言騒動で再び緊張が高まっています。 現在トランプ政権はイランへの軍事行動に注力しており、ウクライナ・ロシア和平交渉の優先度が下がる可能性もあります。

ルビオ長官は「米国はウクライナ側にロシアが主張していることを伝えてきた。それを推奨しているわけではない。説明しているだけだ」と述べました。 トランプ政権は、あくまで仲介役として両者の隔たりを埋める努力をしているという立場を明確にしています。
「どちらの側も、何を受け入れるかどうかを選択するのは彼ら自身だ。我々が決める話ではない。両者が何を求めているかを把握し、中間点を見つける。それが我々の役割だ」と長官は説明しました。 一方でゼレンスキー大統領は「トランプ大統領は残念ながらウクライナ側により多くの圧力をかける戦略を選んでいる」と述べており、認識のずれは依然として大きいと言えます。
今回のマルコ・ルビオ国務長官の発言は、トランプ政権がウクライナとの外交において「妥協なき正直さ」を貫く姿勢を改めて示すものです。 安全保障保証はあくまで「停戦・終戦後」に発動されるものであり、領土放棄を条件とするものではないというのが米国の公式立場です。 ゼレンスキー大統領が意図的に誤った情報を発信しているのか、あるいは認識のずれがあるのかは不明ですが、トランプ政権は引き続き現実的な和平の実現を目指しています。 ウクライナ問題の行方は、中東情勢の展開とも絡み合いながら、今後もトランプ外交の重要な試金石となるでしょう。






