
2026年2月28日(土)午前9時40分、イランの最高指導者アリー・ハメネイ師がテヘラン中心部の邸宅で命を落とした。使用されたのは「ブルー・スパロー(Blue Sparrow)」と呼ばれるイスラエル製の空中発射弾道ミサイル—大気圏外を経由して目標に降下する、事実上「宇宙から来るミサイル」である。ニューヨーク・ポストはIDF関係者の証言をもとに、作戦名「エピック・フューリー(Operation Epic Fury)」の全貌を詳細に報じた。その内容を以下に詳述する。

今回の作戦において、イスラエルは周到な欺瞞工作(デセプション・オペレーション)を展開した。
攻撃の直前、IDF上級指揮官たちは意図的に「週末の安息日(シャバット)のために帰宅する」というイメージを対外的に作り上げた。「私たちはIDF幹部や上級指揮官が安息日の夕食のために立ち去る画像と情報を拡散させた。」匿名の IDF関係者がBBCに語った言葉である 。司令部から”帰宅”した幹部たちは、その後速やかに変装して施設に戻り、作戦の最終準備に入った。
「イスラエルは今週末、動かない。」イランの諜報機関にそう確信させたまま、攻撃は開始された。
今回の暗殺に使用されたブルー・スパロー・ミサイルは、その飛行軌道のユニークさゆえに「宇宙からのミサイル」と呼ばれている。

全長約6.5メートル、重量約1,900キログラム、射程は約2,000キロメートル。イスラエル空軍のF-15戦闘機の翼下に搭載されて発射され、ブースターロケットによって急激に上昇、地上から約120キロメートル(約75マイル)の大気圏外縁部(宇宙空間の入口)にまで到達した後、急激なU字カーブを描いて地上の目標に向かって超高速で降下する。この極めて高く急峻な弾道軌道が、イランの地上配備型防空システムによる迎撃を著しく困難にした。通常の航空機やクルーズミサイルとは全く異なる上方からの高速降下は、防空レーダーの「死角」を突く形となったのである。
もともとブルー・スパローは、イスラエルの「アロー」弾道ミサイル防衛システムのテスト用ターゲット・ミサイルとして開発されたものを攻撃用途に転用したものである 。その残骸がイラク西部の農地で発見されたことが、使用の証拠として浮上している。
現地時間の午前7時30分頃、イスラエルの戦闘機群が基地を離陸した。

IDF発表によれば、モサドの情報誘導のもとで約50機の戦闘機が出撃し、テヘランの地下指揮バンカーを含むハメネイ師の複合施設を標的とした 。ブルー・スパローを含む約30発のミサイルが邸宅に集中的に着弾し、爆発の衝撃でイラク西部にまで残骸が飛散したとされる。
結果として、ハメネイ師本人に加え、イスラム革命防衛隊(IRGC)司令官モハンマド・パクプール、国軍参謀総長アブドルラヒム・ムーサヴィら40名以上のイラン最高幹部が命を失った。ハメネイ師の娘、孫、娘の夫も犠牲になったと報じられている。IDFはこの地下バンカーについて「テヘラン中心部の複数の街路にまたがり、複数の入口と幹部集会用の部屋を備えていた。」と説明しており、ハメネイ師は「そこに到達する前に排除された」形となった。

今回の作戦が「なぜ今このタイミングで」実施されたかについて、IDF当局者が木曜日の記者会見で明確な理由を述べている。
「イランの核開発プログラムが、通常の手段では破壊できないほど地下深部に移転されつつあった。加えてイランの弾道ミサイルの生産量が急増していた。」つまり「今やらなければ、もう手の届かないところに行ってしまう。」という切迫感が、決断の引き金となったのである。作戦の遂行にあたって、IDFとアメリカ軍の指揮センターはリアルタイムで連携し、イランの反応に即応する形で作戦内容を随時修正しながら進めたとされている。

「エピック・フューリー作戦」は、大気圏外を経由する新型ミサイル、数年越しの監視カメラ網、周到な欺瞞工作、そしてアメリカ・イスラエルの完全なリアルタイム連携が一つに収束した、現代戦史上に残る精密作戦であった。「宇宙から降ってきたミサイル」という表現は誇張ではなく、技術的な事実を端的に表している。47年間にわたって「イスラエルを地図上から消す」と叫び続けたイランの最高指導者は、自らが完璧に包囲されていることに気づかないまま、朝の会議の席で命を落とした。






